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#24.ビジターQ

ビジターQ2000年、三池崇史監督。エロ・グロ・カルトの問題作。
ありとあらゆるタブー絵巻。
遠藤憲一、内田春菊の主演二人は、どちらも突き抜けっぷりが見事、と言ふ他はない・・・。


家庭内暴力の息子(武藤洵)は外ではいじめられっ子。家出した娘(不二子)は援助交際で食いつないでいる。
息子に怯え、愛に飢えた母(内田春菊)は、薬物依存。




TVキャスターを降板させられた父(遠藤憲一)は、息子のいじめの現場をドキュメンタリーに撮り、現役復活を目論む。
そんな崩壊した家庭に、見知らぬ訪問者(渡辺一志)がやって来た。・・・


この作品、人に全くオススメできないです・・・。
むしろ、「見ないで」と言いたい・・・。


ネタバレで進みます:::::::::::::::::


 


 


 


『隣人13号』で中村獅童が「この作品は観ないで下さい」、と言ったそうなんですが・・・、この遠藤憲一に比べちゃうと、全くもってかわいく見えてしまいます。
とにかく終始ハイテンションの、怖いまでの真剣さで、いやいや本当に怖い^^;
いい脱ぎっぷり、おケツの出しっぷりだし。「アレ、前張り使ってないでしょ」ってシーンもあったり。


内田春菊も・・・乳飛ばしのシーンは呆然・・・。言葉を失います。


近親相姦、家庭内暴力、未成年の売春、いじめ、死姦、薬物使用、主婦の売春・・・本当にありとあらゆるタブーを見せつけてくるので、この主演二人の突き抜けっぷりが中途半端だったら、とてもじゃないけど見れたものではなかったと思うところ。


崩壊し切って、見えてくる再生。
なんだか、スガスガしくさえ感じてきますが、これは、ダメな人はおそらくダメでしょう。ほとんどの人は怒る人もいるんじゃないかと思います。
三池監督のこのテイストが好きな人しか無理というか。


だけど、私は、これは、日本版『ハピネス』だと思いました。


ちなみに、これシリーズもので、“ラブシネマコレクション”というものだったのですね。
「6人の監督が“愛 〜love〜”をテーマに、女の子を主人公に、デジタルビデオを使って自由自在に撮り上げた“6つの純愛物語”。」


と、説明がなされています。
・・・・・・・・・・・・・・
三池さんは、“自由自在に”ってとこしか、聞こえなかったんでしょうか?w


いやいや、デジタルビデオでの撮影にはなっています。
いつもよりチープな撮り方を、わざと感じてヤバさを感じる作りにもなっています。
これは、きっとこのシリーズで三池さんが狙った、彼ならではのアイディアだったのだと思います。


父(エンケン)がいつもデジタルビデオを用いていて、そこから撮った映像もあり。
初めのシーンのハメ撮りに始まり、家庭用デジタルビデオならではの表現方法というものをきっと、三池さんは考えたのではないかな、と思います。


ちなみに、他のシリーズはこちら↓全て、’00年の作品。


vol.1『東京ゴミ女』 監督/廣木隆一 出演/中村麻美、柴崎コウ


vol.2『絵里に首ったけ』 監督/三原光尋 出演/大河内奈々子


vol.3『閉じる日』 監督/行定勲 出演/富樫真


vol.4『張り込み』 監督/篠原哲雄 出演/若林しほ


vol.5『ギプス』 監督/塩田明彦 出演/佐伯日菜子


vol.6この作品


このラインナップの中で、こうして暴れる三池監督に盛大なる拍手を送りたい・・・。


 

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コメント(7件)

  1.  こんにちは!
     ハピバトンにTB貰いましたが、この映画のコメント欄が閑散としているようだったのでこちらに書き込みしてみました(笑)。
     『ビジターQ』ダメでしたか。愛は愛でも家族愛と言うか母性愛を描いたような映画だと公開当時に思いました。確かに内容がぶっ飛びすぎていてハチャメチャですけど・・・。
     で、この映画は確かエンケン&三池の初タッグ作品じゃなかったかな。竹内力の結婚式で酔ったエンケンが「何故俺を使わないんだ!」と三池監督に絡んだのがキッカケで誕生した映画がこれだったはず(笑)。
     ということで三池&竹内力&エンケンとこの映画はVシネ愛で誕生したと言うわけです。
     だからラブシネマ・・・なのかな?

  2. こんちは♪
    >“自由自在に”ってとこしか、聞こえなかったんでしょうか?w
    ウハハッ!こういった企画シリーズものに三池さん呼んじゃダメだってば!メーター振り切った作品出してくるんだから!恐-1の『インプリント』もしかり。まさに破壊神降臨(笑)
    とらねこさまはオススメしませんか?
    崩壊家族再生ものだったらわたくしは『家族ゲーム』よりコチラをひとにオススメしますよ〜
    バーサーカースイッチ入った最狂状態のエンケンと脚本チェックしたのか〜い!と突っ込みたくなる一世一代の水芸をみせる内田春菊がサイコーです!
    えーと…それ生ですよね?AVでもないのに…な不二子と「死姦で硬直、弛緩に酢」なあんまりな役どころを熱演された中原翔子も素晴らしい!
    インモラルの限りを尽くした果てに訪れる「母乳は家族を救う」なオチ…
    三池作品の中でもドーパミン過多ぷりが堪能できる逸品ですわ(笑)

  3. 蔵六さんへ
    こんばんは♪コメントありがとうございます!
    やったー、蔵六さんを釣るのに成功しました!
    (バレバレ?おまけに、みさまも釣れた♪・・・ホクホク*^^*)
    >『ビジターQ』ダメでしたか
    イエイエっ!ダメなんてことはないですよ!
    ただ、この後にすぐ、『春夏秋冬、そして春』を見てしまったんですね。さすがに、これはレベル違ったというか・・・
    カップリングが、いやいや、食べ合わせがまずかったです
    なワケで、私は決してこの作品ダメでないですよ。
    でも、確かにいつもより愛の感じられない感想になっちゃっているかなぁ。
    で、おおお!そんなラブVシネマ精神がウラで効いているんですね!
    素敵だ!エンケンはこの作品、本当にすんごかったですねー。
    もう、エンケンは三池作品に必ず登場するもんだ、と思ってたら、この『ビジターQ』でのエンケンの大奮闘、あってのことだったんですね☆
    そう思って『太陽の傷』を考えると、余計おかしくなってしまいましたよ♪

  4. みさま
    こんばんは〜♪コメントありがとうございます!
    ププ☆もしかしてみさま、三池さん記事のトコに初コメントしていただけたのでは?
    やったー!やったー!
    >まさに破壊神降臨(笑)
    ああ、素敵な言葉ありがとうございます・・・
    私も、もっとボキャブラを勉強しなくっちゃ!すみません!!
    企画モノの中でこうして、暴れまくる三池さんに対して、数段、愛が増す自分をひしひしと感じます
    確かにバーサーカー入ってましたね、エンケン。
    「ヨイショ、ヨイショ、ヨイショぉ!」ってネクロフィリアで早漏直るし
    >内田春菊、脚本チェックしたんかーい!
    これも電車の中でブハっ☆と笑わせていただきました!
    ああ、そして、死姦と弛緩、まるでJ-RAPの真髄(笑)
    酢風呂は笑えましたね!で、あれが、夫婦の久々の共同事業なんですもんね☆

  5. ビジターQ

    VISITOR Q/2000年/日本監督:三池崇史出演:遠藤憲一/内田春菊/渡辺一志/不二子/武藤洵/中原翔子いやー、コレにはブッたまげました。かな…

  6. 動画でみました。
    ・・・・・ イカレテル・・・・・・(><;)悪趣味ですね
    昔 アメリカでも 「ピンクフラミンゴ」という下品三昧な カルトコメディ作品を見ましたが あれと 同系統な作品です。 リンク↓

    http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%B3%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B4

    しかし エンケンの 祭りだ祭りだ よいしょ~ よいしょ~ には マイッタ。春菊サンのナイフ投げ・・・
    練習しないで あんな 正確には当たらんでしょ・・・・

  7. zebraさんへ

    こんばんは〜♪コメントありがとうございました。
    ハハハ、zebraさん、こちらをご覧になりましたか!
    イカれてますよね(笑)
    三池さんは最近、割と真面目な感じの作品が続いてますから、「園子温と違って三池さんは真面目」なんて言う人も居て、驚いてしまいます。
    こんなにイカレたラインナップも結構色々あるよと(笑

    エンケンは、三池作品で結構変なことやらされてて、楽しいですよw
    『ピンクフラミンゴ』は昔見ましたよ。私ジョン・ウォーターズ大好きなんです。
    このブログだと、『セシル・B・ザ・シネマ・ウォーズ』 http://www.rezavoircats.com/2008/01/527
    『ダーティ・シェイム』 http://www.rezavoircats.com/2008/06/632
    に関しては書きました(笑




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