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146.網走番外地

網走番外地これ一つで、日本国内で網走の地名を轟かせ一気に有名にし、そして日本国民ほぼ全員が高倉健を“健さん”と言うようになった等という、シリーズ1作目のこの作品。
’65年石井輝夫監督。


高倉健の若い頃、初めて見ました。丹波哲郎も。若い!カッコいい!
だけど、田中邦衛は、全然変わらない!同じ顔です。




ストーリー・・・
貧農出身の橘(高倉健)は、義父とうまくいかず、家を飛び出し、ヤクザ者に。親分のための仇討ちで、3年の禁固刑を負って、網走刑務所へとやって来た。
そこにいる囚人の中で、“8人殺しの鬼虎”の子分だ、と言ってその場の者の尊敬を勝ち得ている、権田(南原宏治)がいた。
この男とことごとく対立などしていたが、刑期も2年半経ち、もうすぐ出所というその時に、母病気との知らせを、自分を何かとかわいがってくれる世話人の妻木(丹波哲郎)から聞く。
だがそして折りしもちょうどその時、刑務所の大脱走計画が進んでいた。・・・


実は私は以前『鉄道員(ぽっぽや)』で初めて高倉健を見ました。若い頃の高倉健はこれが初めて。
橘(高倉健)は、ヤクザ者とは言え、曲がったことが出来ない性分。なので見ている者も、ちゃんと主人公の気持ちになって見てしまう。
不器用で寡黙な男を演じた高倉健は、やっぱりとても存在感と味があるなあ。UPの時の表情がとても良くて。


それから、一番長い刑期を務める“鬼虎”こと阿久田虎吉(嵐寛寿郎)も、脱走前夜の皆に囲まれた時の、凄みに、とっても迫力があった。
静かに過ごしていた初老の阿久田は、本当は伝説的な殺人者なのだが、皆はそれを知らずに過ごしていて、阿久田も、自分の罪を吹聴したりはしない。

だけど、いざ皆の脱走計画を前に、さすがの勘で感付いて、背水の陣に挑む。
この時に、今までは大人しくしていた爺さんが、自分の本性を初めて見せる。
爺さん一人に皆がたじたじとなるシーンなのだけれど、凄い気迫とカメラでなかなかに緊張感があって、納得できるシーンだった。


丹波哲郎の優しさも最後、爽やかな感動になっていて、後味の良さが残る作品。


ところで、この途中に挟まれる歌、なんだか随分と変な歌なんだけれども、シングルCDになっているそうです。
裕木奈江と高倉健が歌っていて、作曲は中島みゆきにさだまさし。
アゴがハズレそうなほど下手なこの歌は、高倉健自らが歌っていたのですね。
まあ、・・・紅白には出れなくても、・・・仕方がないかな^^w


 

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コメント(3件)

  1. 網走番外地

    11月12日(水) 11:00?? キネカ大森1 料金:1000円 プログラム:非売(高倉健主演の1970年以降のものが多数売られていた。「野生の証明」など) 網走番外地出版社/メーカー: 東映ビデオメディア: DVD 不定期名画座―キネカの観方―第3弾。高倉健主演の「網走番外地…

  2. こんにちは。
    歴史に残る作品を先日ようやく見ました。
    これ自体は、イマイチだったんですが、続々編、続編を続けてみまして、悪役の安部徹の笑顔に魅了されてしまいました(笑)
    いや、健さん、歌下手糞ですね。

  3. バラサバラサさんへ
    こんばんは〜♪コメントありがとうございました!
    ちょっとお久しぶりですね〜♪来てくださって、ありがとうございます!
    特にこんな、誰も来ないところに来てくださって、とっても嬉しいですー
    へえ、悪役の笑顔に魅了されたって・・・
    素敵な観方をされてますね♪^^*
    >健さん、歌下手糞ですね
    いやもー、とんでもないジャイアンが居たものです。




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