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64.極道恐怖大劇場 牛頭

極道恐怖大劇場 牛頭←このポスター、内容とゼンっゼン、違います・・・と、言う事をまず、お断りしておきたい。

三池さんってば、日本一のおバカ映画でも、作りた〜い

とか思っちゃったんですかね・・・????

 



エエエ〜っとぉ、本当にまず、どこからコレ、ツッコんでいいのか?
・・・が、まず、分からない。どっから手をつけるべきか・・・とほほ

正直、内容を説明していく内に、調子に乗って、このおバカっぷりを、さんざっぱら挙げ連ねてしまいそうだ。でも、今回は、気合の入ったネタバレなしで、この作品の魅力を伝えるつもりです!!
・・・すごい、この徹底した、どえりゃ〜バカぶり・・・もう、うんこです。

まず最初に尾崎役の哀川翔が、こう言います。
「これから俺が言うことは全部冗談です。気にしないで下さい」と。
これはおそらく、三池さんの気持ちを代弁しています、この映画全て冗談です、と言っている。なぜなら、その後の尾崎は全てマジだからです。
でもマジなのか、冗談なのかが一瞬判断がつかず、めちゃ怖い感じです(笑)

あ、ところでさぁ・・・そもそも、この“続きを読む”を、誰かクリックしてくださったんでしょうか?不安です。自信ないです。

でも、ただこの映画、本当に凄い、悶絶オールスターキャスト!!
・・・哀川翔、火野正平、石橋蓮司、曽根英樹、吉野きみ佳、長門裕之、遠藤憲一、木村進、間寛平、加藤雅也、丹波哲郎、佐藤佐吉(『キル・ビル』、『殺し屋1』←なんでこれだけ言う・笑)他・・・

ストーリーは・・・。
ヤクザ、地廻組組員連中が勢ぞろいしてガン首揃えている時に、尾崎(哀川翔)が、組長(石橋蓮司)に向かって、「あれは、ヤクザを殺すために使わされたヤクザ犬だ」と言う。
見ると、喫茶店のガラスの向こうに、パピオンだかチワワだか(ごめん、分かりません)を抱えているご婦人が見えた。ちっちゃくて白い、「ど〜する?アイフル」みたいな、かわいい犬だ。
組長は、「・・・そ、そうか、気をつけなくちゃな」と言い、その場を濁そうとしたところ、「いや、このままにはしておけませんぜ」と言い放つと途端、外まで飛び出して行って、犬をめった打ちにして、殺してしまう。
さすがに行き過ぎで、ヤクザもシーン・・・だ。どうやら、尾崎は狂っているらしい。

また途中、移動中に、後続車の(どっから見ても普通の)乗用車が来るが、それも「ヤクザを殺す目的の、“ヤクザカー”だ」と言う。だが乗ってるのは、普通のオバチャンだ・・・。

そんな尾崎の姿は、極端なまでに死と隣合わせの毎日を送ったが、最近は、小企業なみに力が萎んでしまった、この組において・・・。
ヤクザのサガが、行き場を無くして自己矛盾に陥る・・・言ってみれば、水車を敵に見立て猛進を続ける、『ドン・キホーテ』のような、男らしさと目的意識が絡み合わなくなってゆく、そんな男の姿かな・・・そういう映画なのかな・・・
と、私は思った。(ここまで聞くと、良さそうじゃない?)

んだが〜、ゼンゼン違っていた!!

そうこうする内、移動中に、ヤクザの下っ端、南(曽根英樹)は、車の事故で尾崎を死なせてしまう。困った南は電話をしようとしたが、田んぼの真ん中で携帯が圏外だったため、名古屋に入るとすぐ、公衆電話をかけようと喫茶店に入る。
ここの喫茶店では、コーヒーを頼んだのに,コーヒーと茶碗蒸しが出てくる。
店員も、女装のオカマがズラっと接客モードだ。
客は、間寛平に木村進・・・ワケのわからん会話が、まるで不条理マンガのように繰り広げられていた。・・・その上、死んだはずの尾崎の死体もどこかに消えてしまっていた。

そう、ここ、尾張名古屋は、なんともヘンテコリンな世界だった・・・。

以降、本当に描写出来ないほど(この私が)、トンデモワールドの連続です・・・。
一発ギャグの大放出というか、エログロ・キテレツ、本当にまぁ、よくぞこんだけの役者集めて「こんなん作りましたけど」って、
どの面下げて言っちゃってんでしょうねぇ・・・

ちなみに三池崇史監督、この年、TIME誌に載ったらしいですよww
「ハリウッド以外の注目監督10人」の中に、日本人で堂々一人だけ、ジョン・ウーや、アッバス・キアロスタミと並び選出された、なんて・・・うっひゃ〜、その年にコレですかいさ〜世界に、なんて言い訳しようか、三池さん!

そしてこの作品、なんとカンヌに出展されて“賛否両論”だったとか。
日本でも公開見送り、ビデオ/DVDリリースのみ。
そんな訳で、劇場予告も一応作ったんですね。

「MIIKE TAKASHI’S YAKUZA HORROR MOVIE THEATER」
って、まんま「ロッキー・ホラー・ショー」パクリな、文字ロゴ(笑)
・・・それに、“ヤクザホラー”と名打って、“ヤクザもの”でも“ホラー”でもなく(ええ、ええ、私ゃ認めませんよぉ〜)、
“お笑い”一直線でした。

そしてまた、最後に、歌で笑かす。
この歌、三池さんの作詞です・・・アホだ〜。
・・・是非是非、「生まれちゃってごめんなさい」の意味を、ご体験下さい。

 

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コメント(17件)

  1. 『極道恐怖大劇場 牛頭』

     牛頭〜牛頭〜牛頭〜♪
     牛頭〜牛頭〜牛頭〜♪
     うちのおじちゃん、乳牛なのに〜♪
     お乳が出ない どうしてだろう〜♪
     やばい、エンディングテーマの『牛頭の歌』が耳から離れない。
     これを聴いて以来、気がつけば鼻歌でこの歌を口ずさんでいる自分がいる。

  2.  こんばんは!
     さすがの「レザボアCATs」でもこの記事はどうもスルーされてしまっているようですね(笑)
     まさかこの映画を御覧になるとは思いもしませんでした。ちょうどチェックした時に料理を作っていまして、この記事を観た後にお玉を見てしまうとどうも食欲が・・・石橋親分の悶死はあまりにも素晴らしすぎて一生忘れる事が出来ないでしょう。
     でもカンヌでは結構褒められたみたいですよ。「名古屋をデヴィッド・リンチが映像化したらこうなる!」なんて感じだったらしいけど・・・褒められているんでかね、これ?
     でも名古屋はどえりゃあ恐ろしい土地だで、これ全部嘘のようで本当の話なんです。うちの家の横にはヤクザ処分場があります。ゴミの分別もちゃんとヤクザは分けなければ処分場へと持っていってくれません。
     恐ろしい、恐ろしすぎる・・・。

  3. 蔵六さんへ
    ブブッ!料理作ってたってそれ、・・・ゲハハハハ!!!
    でも、スルーしていないですよぉ!これね、さすがにお玉の話とか、言ったらいけない気がして。この映画の良さは、見てショックを受けて欲しいですからね。
    自分としては精一杯です。これが。蔵六さんだったら、白髭さんだったら、どうやって言うかなぁ、と思わざるを得ませんでしたね(目指すところが間違ってる)。
    読んでみて、さすがは蔵六さんだなぁ、と・・・愛情溢れるいい記事でした!
    それに、さすがはいろんな事知ってるし・・・
    なんかまたこの映画をもう一度楽しめてしまいそうな感じ(笑)
    >ヤクザ処分場
    ・・・あ〜ビックリした。ヤクザを処分するのかと思った、名古屋では。ペッタンコにしたりして。
    名古屋なんて二度と行きたくなくなります、恐ろしくて(笑)
    私もこれ好きですよ。三池さん、アホぶりも徹底してるんですね。大好きです!!!
    やっぱり、蔵六さんのオススメに間違いはないですね・・・!

  4. はじめまして、こんばんわ
    「オーディション」のインパクトが強くて三池作品を割りと見ているのですが、ボクもこれを見て悶絶(笑)した覚えがあります
    意味がありそーで実は全くない・・・と感じましたが、どーでしょう?
    エログロ、ナンセンスギャグ諸々三池ワールド全開で、作り手のワルノリも十二分!
    役者さんも面白おかしく演じていたでしょうね♪

  5.  こんばんは。また来てしまいました。
     料理作ってたって部分は笑うとこじゃないって(笑)!
     ここはネタではなく本当に料理作っていたんですから。意外と料理作るのは好きなんです。大抵は煮物とかトマトで何かを煮込んだりとかそんなものばっかで凝ったものは作りませんけどね。
     
     で、名古屋なんか行きたくないなんて言わんでちょ。どえりゃあ〜うみゃ〜ものがたんとあるでよ。ミソカツ、ミソおでん、味噌煮込みうどん・・・「ミソばっかかい!」ってツッコミは無しの方向で(笑)。日本酒も案外美味しいですから。
     お越しの際にはご宿泊は名古屋が誇る老舗旅館マサカズ旅館で!あの旅館、本当にあるみたいですよ。本当にお風呂もあんな感じらしいです。一時期ネットで話題になってましたから・・・勿論朝食は牛乳です。
     これはネタではありません。
     恐ろしい、実に恐ろしい・・・

  6. サイ5150さんへ
    こんばんは!「インプリ/ぼっけぇ」にTBいただくだけですごく嬉しいのに、その上に、こんなところにまでコメントくださり、ほんと嬉しいです!!
    ここに来たアナタはもう、強制的にお友達です(笑)
    本当ですね!悶絶ナンセンスエログロまっしぐらでしたね。
    火野正平も、「今年一番の仕事がこれかよ・・・」と、ブツブツ言ってましたよ。
    本物のヤクザに三池さんが命(玉←お玉でなく)狙われないか、不安です。
    ・・・あ。このフレーズいいな。本文中に書けば良かったです(笑)

  7. 蔵六さんへ
    ブブッ!「マサカズ旅館」、朝食(Aコース?)に牛乳ですか!
    蔵六さん家は、マサカズ旅館、近いですか?
    どうでしょう、蔵六さんの“夏休みの自由研究”で、近くまで行って外観を撮影したり、・・・
    もちろん、風呂場で背中流される恐怖を感じながら、あのゴムの木のある浴槽に入ったりも、オツなもんですね!?
    それか、これを記事に書いた人々を集めて、いっそのこと、マサカズ旅館でオフ会を開催しましょうか、蔵六さん
    (絶対集まらないだろうなぁ〜)

  8.  こんばんは。
     ご当地映画ですので再びやって来ました。
     マサカズ旅館ですけど、気になって調べていたのですが・・・詳細分からず。津島市ってところにあるビジネス旅館だったような記憶がウッスラとあるのですが、ネットで検索しても画像が出てこないので何とも言えません。
     あれ何処で調べたんかなぁ〜。
     ってことでマサカズ旅館オフ会は無理です。もしやってもきっと誰も来ずに僕一人でご宿泊って事になるでしょう。金縛りにあいそうなのであんなとこ泊まりたくないし(笑)
     オフ会やるならとらねこさん幹事でやって下さい。邪魔じゃなければ東京まで伺いますよ。大好きな東京タワー蝋人形館とかついでに行きたい所は山ほどあるし(笑)

  9. 蔵六さんへ
    >マサカズ旅館
    確かにDVDの特典で、マサカズ旅館の実際の画像もありましたね(笑)
    スタッフ全員あそこに泊まったということで(笑)
    あそこがビジネスだったら、ビジネスに差し支えがありそう
    ええっ、マサカズ旅館でのオフ会、私もモチロン参加しますよ〜!
    お風呂場で女主人が入ってくるかもしれないという、蔵六さんのリアリティ溢れる描写で、みんなで笑ったり、牛乳が天井から落ちてくるかもしれない恐怖に怯えて一緒に天井を眺めたり・・・。
    きゃ〜楽しそう!!(*>▽<*)//""
    ま・・・でも、東京でもいいですよ。
    蝋人形館、なんと私行った事ありません。私のオススメは寄生虫博物館ですかね。
    実際にとりついたサナダ虫の8mの寄生虫のホルマリン漬けが最高ですよ。
    寄生虫Tシャツ(私も一つ持ってます)や、寄生虫アクセサリー(これはシルバーでオサレです)もお土産に買えますし・・・。
    あ、蔵六さんも前世の死亡診断書やってみました?
    埋葬虫や芋虫だったらいいな!・・・えへへへ・・・

  10. 極道恐怖大劇場 牛頭

    監督 三池崇史 主演 曽根英樹 2003年 日本映画 129分 ホラー 採点★★★★ その昔、ふらりと一人旅に出て夜行バスで本州を縦断するという、どっかの四人組のような無茶をしたわたくし。大阪から名古屋までバスで向かい、名古屋から東京までのバス時間まで半日あったので、市…

  11. こんばんはー♪
    コメント&TB返しありがとうございます!!
    まぁ自分の経験からだけなんですが、コレで描かれる名古屋は、大体その通りです。
    コーヒーにグラタンもついてきますし。

  12. たおさんへ
    TBをいただいて、あんなに嬉しかったのは初めてです!映画ブログを始めた甲斐があると言うものです・・・
    こんな事言ったら、この映画の登場人物並みに、
    「こいつのアタマ大丈夫か?」
    と思われてしまいそうで、恐ろしいですけど
    たおさんの他の記事も読ませていただきましたが、他の記事はマトモで素晴らしいのに、あんなにイカレた映画にも力いっぱいで、最高でした!笑えましたしね!!
    また遊びに行きま〜す有難うございました!!!

  13. **-極道恐怖大劇場-牛頭**

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     三池作品は僕の….

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