49.バッドサンタ
- 2006年06月30日 21:48
- 映画, 映画:ヒューマンドラマ
テリー・ツワイゴフ監督(「ゴーストワールド」)、コーエン兄弟プロデュースのこの作品。
ビリー・ボブ・ソーントンが、とにかく史上最悪なサンタを演じている。
酒癖は悪いわ、女癖は悪いわ、性格も最悪、その上極めつけが、犯罪者であるという・・・
こんな人がサンタなんか、やっちゃだめでしょっ。
小っちゃい子は、泣いちゃうでしょ、・・・間違いなく。
だけど、ビリー・ボブが演じているとなれば、話は別。
まあ、季節外れではありますけど・・・
一体、そんな極悪人が改心して、「クリスマス・キャロル」のスクルージ並に大変化を遂げるのか、期待しつつ、借りてみたのであった。
おそらく、狙うトコロは、先に挙げた、釤現代のクリスマスキャロル”- テリー・ツワイゴフ&コーエンブラザーズ版、というところなのだろう。
だけどね・・・。このビリー・ボブ・ソーントン、ちょっと許しがたいまでに、最悪極まりない。
酒は浴びるほど飲んで、へべれけのぐでんぐでん、サンタの衣装でヤリ放題、口を開けば4ワード満載。すぐキレるし、怒ってばっかりだし、しかもアナタ、デパートのトイレで×××(とても言えません)・・・。
アメリカは労働者組合で不当解雇が守られていて、すぐに裁判になることから、なかなかクビに出来ないんだろうけど、酒瓶片手に、エスカレーターになだれかかって(極悪人相で)出勤。
子供相手に酒くさい息で「クリスマスのお願い事を聞く」なんて、そんなの、とっくにクビにされてしかるべきと思うけどねえ・・・。
あ、この釤サンタ”という職業。
みなさん、ご存知でしょうか?
「アリーmyラブ」なんか見る方はよく知ってると思うけど(かく言う私はこのドラマの大ファン。馬鹿にされようが、なんだろうが、30歳になる恐怖と不安を、素晴らしく描いた良質のヒューマンドラマだと思う。ちなみに、ジョン・ケイジファン)・・・。
サンタなんて、職業、あるんですねー。
アリーでは、クリスマスの時期になると、サンタをテーマに裁判が行われます。
大概、子供のサンタを信じる気持ちに絡めて、んぐっと泣かせる。(しかも毎年毎年)
お恥ずかしながら、中学二年までサンタを信じていた私には、子供がサンタを信じる・・・って気持ちには、チトうるさい。(小学六年の妹に、「サンタは親がやってるんだ、と聞かされた、こっぱずかしい姉。妹は、担任がクラスルームで言って知らされたらしい・・・ヒドイ担任もあったもんだ〜!)
やっぱり、サンタさんは夢と憧れ。・・・だって、マジで。
その子供の夢を、壊すなんてもっての他だと思う。
ウィリー(ビリー・ボブ・ソーントン)は、独身中年の、酔いどれ犯罪者。毎年、クリスマスの時期にサンタをやりながら、相棒の小人男マーカス(トニー・コックス←SWシリーズのヨーダ、オースティン・パワーズのミニ・ミー)と、クリスマス最後の日25日に、働いていたデパートに入り込んで金庫破り、が一年のお決まり事。それが終わると、別の都市で名前も変えて、また次のクリスマスを待つのである。
だが、年のため金庫破りの腕も落ち、そろそろ引退をと、南の島でバーを開きたい、などと願う日もある。だが、考えるばかりで実行には移せず、相も変わらずの飲んだくれ人生。
しかし、この年は、少し様相が違っていて、変ないじめっれっ子の家に居候をすることになり、しかもこのガキに、何故か、なつかれてしまったり・・・。
バーのウェイトレスと、一晩限りではない、なかなかいい関係に。
ウィリーは今年をどう乗り切るのか・・・。
ビリー・ボブは、本当、何を演じても役そのものに見える、いい俳優だとは、思う・・・。
だけど、ビリー・ボブの数々の、あまり評判の良くないゴシップ(アンジーとの結婚時代の浮気話や、実際に女たらしな数多くのゴシップ、等・・・)を考えると、地で演じているように見えてしまって、どーも・・・。
「実際の性格と、俳優の演技力は、全く関連性がない」
が信条の私だけど(性格いいからってうまい訳ではないしね)、あまりにもヒドイこの役・・・ビリー・ボブならではの、素晴らしい演技が見たいのに、この映画ではイヤと言うほど、毎シーン毎シーン、酔っ払ってクダ巻いちゃってるからね・・・んんん〜。
また、その悪行三昧ブリが、長すぎるんだこれが。
最後、一体どうなるかとの心配をヨソに、綺麗に大団円に纏まっていて、ホッとするんだが、・・・この悪行ぶりを釤コメディだから笑え”と言われても、笑える人は少数だと思う・・・。
子供を持つ親であれば、絶対見せることは出来ない作品だと思う。