5.花様年華
- 2006年04月06日 13:15
- 映画, 映画:ラブストーリー
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’60年代の香港を舞台に、暖かみのある、赤味がかった映像美が、詩情豊かな男女の複雑な機微に絡み合って◎
詩情豊かな、男女の機微を、静かに見つめる、視線が素敵だ。
もの哀しいが、純情でもある、オトナのラブストーリー。
女は、完璧にいつもキレイで、オードリー・ヘップバーン風の髪型に結い上げていて・・
どのシーンも素敵な柄のワンピースを着ていて、細身の体にぴったりと合っている。
背景が渋い赤味がかった映像、であるのがこれら男女の心理描写だとしたら、それと対称的に、いつもカラフルな女のワンピースが、この女性の心理を表現していると言える。
どんな事が起こっても自分を磨く努力を続ける、この女性の華やかさは、凛としていて美しい。
(←お正月に香港に行ったので、ついでにUPしてみました。返還後で、2006年で、すみません。)
お互いに相手に不倫されている、当の本人同士の男と女。しかも隣同士だ。
そんな複雑でドロドロした醜悪な人間関係なのに、メロドラマではなく、オトナの清純さと言うか、情感たっぷりに描かれていて、しかも嫌味な感じのしない手腕がすごくいい。
トニー・レオンとマギー・チャンの、男と女二人は、同じ状況ではあるが、微妙に気持ちがズレている。
未来を見、次に進んで行こうとする男と、夫の帰りを待ち続ける女。
こんなシーンがある。男が、ストレートに部屋に来る様、誘いをかけると、女は、こう言うのだ。
「彼の言い方と違うわ」
そして、一緒に食事をしている時、ふとした瞬間に漏らす女の一言。
「そんなところは、ちょっと彼に似ているわ」
男と遊んでみようか、と言う気持ちがあるにもかかわらず、つい夫と比べて見てしまう。
あまりに夫とかけ離れた誘われ方では、ソノ気になれないのだ。
つまり、男全体に、夫の面影を探してしまう女心。
だが、男もまた、すぐに手に入らないが故に、次第に本気になっていく。
雰囲気や、情感の分かる人にオススメ。
ストーリーより、雰囲気に酔う作品。
でも、ウォン・カーウァイの中では、一番好きです(^-^)v