2010年07月26日
■29. 借りぐらしのアリエッティ
'10年、日本監督:米林宏昌
企画・脚本:宮崎駿
プロデューサー:鈴木敏夫
原作:メアリー・ノートン 『床下の小人たち』
脚本:丹羽圭子
美術:武重洋二、吉田昇
主題歌:セシル・コルベル 『Arrietty's Song』
アニメーション制作:スタジオジブリ
(声の出演)
アリエッティ
志田未来翔
神木隆之介ホミリー
大竹しのぶ貞子
竹下景子スピラー
藤原竜也ポッド
三浦友和ハル
樹木希林フェチ的な楽しみ方の出来る作品でウットリ。心地のいい時間を過ごすことが出来た。
柔らかな色合いのパステルカラーみたいな優しさ。葉っぱの緑の、色の濃いところと薄いところを見るのが楽しかったり。心がなごんだり、緩んだり。なんだか、水彩画みたいだなーって思った。
音楽が心地良く流れるので、思わず心が弾んでくる。
小さな人たちが人間界に侵入してくる時は、わくわくするアドベンチャーみたい。アリエッティのお父さんのポッドなんて、インディー・ジョーンズの時のハリソン・フォードみたいだったしね。(顔も似て描かれてない!?)それから、『ミッション・インポッシブル』に似たシーンなんて、いくつもあって。初めてお父さんと狩りに出るアリエッティを見ると、思わず思い出すのは、『魔女の宅急便』。
それから、いつものテーマ。人間界と異種の生き物を描くことで、人間と自然について掘り下げていく、というもの(今回宮崎駿は脚本・企画)。ここからどうやって違いを出すのか、この辺りに思わず注目して見てしまう。
小さな世界に住む彼らにとっての大事件は、人間から見たらそれほど大した話ではないの。舞台は、一軒の家の中とその庭。こぢんまりとサークルの中だけで物語が始まり、完結する。タイニー・リトル・ストーリー。
小さなあたたかな円の中で行われる、そんな物語に相応しく、ここに出てくるアクションは、大げさなものだったり、スピードが突然早かったりはしない。物語の起伏も決して大きな動きではなく、まるでヨーロッパの小さな童話のよう。もしくは、ふわっとした短編映画のよう。
だって、我ら人間代表の男の子、翔くんにとっては、一つの出会い、それだけの話。見知らぬ何かとの出会い、・・でもこれを自然体でスンナリと受け入れる、彼の心の優しさと来たら!
お手伝いさんのハルさんは、好奇心旺盛で度が過ぎちゃう。小人である彼らを追い詰める姿は、まるで悪者のように思えたけれど。本当は彼女だって決して悪者ではないのよね。ちょっと、珍しいものだから捕まえてやろうって、それだけの気持ちだったのかも。昔、チラっと見たことがある珍しい生き物を、今度見たら捕まえてみよう、って。
スウィフトの『ガリバー旅行記』における、ブロブディンナグ国での最後の方の日々のように。
樹木希林が面白く演じているところが微笑ましいの。嫌な役なんだけど、なんだか憎めない。そんな効果もあったのかな。
大事件が起きたわけでも、悲劇が起こったわけでもないから、優しい気持ちで終わることが出来るのよね。
人間の彼らにとっては、時間が経ったらきっと、本当のことだったのか、忘れてしまいそうなほど。夢の中の出来事のように。
でも、翔くんにとっては、出会いも別れも、きっと忘れないでいてくれるんだろうな。思い出の品だってあるもの。
アリエッティの健気さがすごくいじらしいの。強くて、優しいヒロイン。
髪をアップにしても、下げてても、どっちも可愛く描かれているけれど、男の子にとっては、アップにしてる方が好きなのかな?
まち針を必殺の剣のように刺す姿が頼もしい。ロック・クライミングなんか余裕でコナしちゃう。
今年の夏は洗濯バサミ型髪止めが流行るのかな。私も一つ欲しくなっちゃった。
ストーリー・・・人間が使うものを少しだけ借りながら、床下で生活をしている小人のアリエッティと家族たち。ある日、人間に姿を見られてはいけないアリエッティは、 屋敷に病気療養のために来ていた人間の少年・翔に姿を見られてしまい、やがて彼らは言葉を交わすようになるが・・・
・借りぐらしのアリエッティ@ぴあ映画生活
2010年07月22日
■28. プレデターズ
'10年、アメリカ原題:Predators
監督:ニムロッド・アーントル
製作:ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アベラン
製作総指揮:アレックス・ヤング
キャラクター創造:ジム・トーマス、ジョン・トーマス
脚本:ロバート・ロドリゲス、アレックス・リトバク、マイケル・フィンチ
音楽:ジョン・デブニー
エイドリアン・ブロディ
ロイスアリシー・ブラガー
イザベルトファー・グレイス
医師エドウィンルイ・オザワ
日本人ヤクザ・ハンゾーダニー・トレホ
グッチーロ(メキシカン・マフィア)ウォルトン・ゴギンズ
死刑囚スタンズオレッグ・タクタロフ
ロシア工作員マリーシャラルハズバズ・アリ
モンパサ(RUF)ローレンス・フィッシュバーン
謎の人ロバート・ロドリゲスが製作と脚本に携わり、『MOTEL』のニムロッド・アーントルが監督をした作品。
私はちなみに、23年前のシュワちゃんの『プレデター』も好きだった人。
ストーリーは単純そのものなんだけど、あの無骨な世界観が悪くないんですよね。見ていて普通に面白くて、こういうのも意外に面白いモンだなーと。子供の頃って何でも取り入れられるんですよね。
続編、と言われてもスンナリ違和感なく楽しめそうかな、なんて思いながら見に行ったけれど、やっぱりその通り。ちゃっかり楽しめちゃいました。
今回、捕獲者側プレデターズが地球にやって来た!という「望まれぬ来訪者」ではなく、地球人たちがプレデターズの惑星に何故か流されてしまった、という設定。
地球人にとっては「ホーム」ではなく「アウェイ」の戦い。なんだかとても新鮮に見れてしまう。
いつの間にか知らない場所へ漂着した者たちが、続々と発見される。何者によって流されて来たのか?ちょっぴりミステリちっくになっているから、次の展開を楽しみに見ることができるしね。漂流教室みたいな設定で、観客の心ワシヅカミ?
こういう冒頭がいいんですよね。全員が全員、最初に記憶をなくしているとか、全員が「同じ状況で」「同じ程度の情報量で」スタートする、っていうのが、ね。
思えば『SAW』なんかも冒頭、登場人物の情報量が空っぽだったけれど、この設定がとても気に入った気がする。言ってみれば登場人物の持つ情報度合が観客と一緒だから、そこにワクワクしちゃうのかも。
だってこの作品、ストーリーについてなんて、全く語る必要のない映画!なんですよ。
楽しみに見た部分というと、誰がどの順番で死ぬか、なんてことぐらい。アー、頭空っぽ状態な状態で見れるって、ラクー!
どの順番で誰が死ぬか、って辺りで予想を裏切った部分があったかというと、ネタバレなので気をつけて欲しいんだけど::::::::::::
ネ
タ
バ
レ
注
意
*
*
*
*
*
ダニー・トレホ!この人でしょう。
なーんの役にも立ってません!エエー!?

それから、日本人ヤクザ・ハンゾー。
『キル・ビル』からパクって来ただけ、というネーミングが微笑ましい。(絶対本物については知らなそう!)
日系が出たら普通ハリウッドだと、一番最初に死ぬんだろうなーという予想を裏切ってくれました。見所満載!
ただ、日本人にとってのヤクザのイメージと、剣の達人みたいな描き方とのギャップがあって・・・!そこにはちょっとビックリ。
あ、ちなみにルイ・オザワは初めて見たけど、なかなかイイ男でしたよ。「イケメン」て言葉は使いたくないのね。弱っちい響きだから。
鋭い眼ヂカラがなかなか素敵な人。日本語はちょっとしかしゃべってなかった。
あと予想外だったのは、ローレンス・フィッシュバーン。
なかなか出ないかと思ったら何あr(ry)
他には・・・主役も予想外っちゃ予想外。エイドリアン・ブロディ、前回も言ったけど、”「あの顔嫌い」、と思って観に行くと、クライマックス頃には「この人最高!」になってる役者”。
もういい加減、最初から彼が最高なことを認めますよ。顔じゃなく、演技で魅了するなんて、役者はこうでなくっちゃ!
それにしても2種類のプレデターズ・・・。見分けつきましたー?!
私途中からよーく見てたんだけど、ちょっと区別つかなかったんですけど!同じような顔にしか見えなかった・・・。(どよーん)
ストーリー・・・戦いを好む宇宙人・プレデターたちが、戦士の能力を持つ人間たちを集めて人間狩りを楽しんでいるジャングル。拉致された殺し屋、囚人、殺人鬼、スナ イパー、ヤクザらが、自分たちの生命を賭けてプレデターたちに立ち向かう。果たして生き残れるのは誰だ?・・・
・プレデターズ@ぴあ映画生活
2010年07月16日
■27. コララインとボタンの魔女
'09年、アメリカ原題:Coraline
監督・脚本・美術:ヘンリー・セリック
製作:ヘンリー・セリック、ビル・メカニック、クレア・ジェニングス、メ アリー・サンデル
原作:ニール・ゲイマン
撮影:ピート・コザチク
編集:クリストファー・ムリー、ロナルド・サンダース
コンセプトアーティスト:上杉忠弘
音楽:ブリュノ・クーレ
『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』の監督、ヘンリー・セリックによるCGアニメ。原作は、『スターダスト』のニール・ゲイマン。ちなみにティム・バートンではない。
パラレルワールドの世界へと行き来することができる扉を発見した少女の話だ。両親もいるし、何不自由ない家庭で育つ彼女だが、引越しをしたばかりだ。遊び友達がいなくて退屈しているが、両親は最近忙しすぎて、彼女を構ってくれない。
そこで彼女は、別世界へと抜けていくトンネルを発見する。
ここまでの物語は『千と千尋の神隠し』と同じだ。その後、どんな風に違いが現れるんだろう。そこが自分には楽しみだった。退屈でウンザリしていた、想像力豊かな少女。そいつはいつかの私だから。いや、彼女の方がもっと生意気だったけど!
別世界へと抜けていくトンネル。
これがとても、懐かしいものに見えて来た。
私は随分これに憧れたっけ!
私があのトンネルの画を初めて見たのは、いつだっただろう?何の作品だったか?それこそ、タイムトンネルでもないと思い出せないのか。
初めて異次元トンネルを見た時、とてつもなく感動したのを覚えている。今まで見ていたこの世界から、別の世界に行くトンネル!そこは、全てが可能で、何が起きても不思議じゃない。
この作品は怖かった。全てがどことなしに怖くて、最初から最後まで、見ていて不安感がつきまとった。この不安感はどこから来るんだろう。
トンネルの先の「何でも出来る想像力の世界」は、現実と地続きの、いかにもありそうなフェイクの世界だった。
別世界へと繋がるトンネルなのに、行ってみれば、自分の家に繋がっていて、自分の部屋もあって、別の両親がいる。目を見晴るような美しさを誇る理想郷が拡がっているわけではなく。現実からちょっとスライドした別の世界。少女が本当はこうあって欲しい、とちょっぴり願っただけの平行世界。
しかも、この世界に生きるには、目をボタンにされてしまう・・・!
料理を作ってくれる優しいお母さんに、遊んでくれる、ヘンテコなスリッパを履いたお父さん。うるさい少年は口を永遠に封じている。
こうであればよいのに、と願う願望そのものの現実。現実そっくりの、フェイクな現実が理想郷、ってのがまず恐ろしい。
大好きなかけがえのないお父さんやお母さんが、すぐ何か別のものと代替可能だったら、なんて世界、こわくてたまらない。この女の子は何故こんなに勇敢なのだろう。
彼女自身だってもしかしたら、本当の自分よりもっと良い子で、もっと人に可愛がられる、自身のドッペルゲンガーが居たかもしれないじゃないか。
目をボタンにされてしまうなんて、そんな魂の抜け殻みたいな絵がまた、怖かった。
自分の世界が、足元から崩れてしまいそうな、そんな不安と地続きの仮想現実。
自分は自分しかいないし、母親だって父親だって、彼らが生気のある人間で、自分が願っただけじゃ、絶対変わらない人だからこそ愛しい世界。
二つの世界を行き来しても自分のままでいる、猫が一番頼もしい存在だった。
怖い怖いストーリー。
ストーリー・・・新しい町へ引っ越してきたコララインは、新居で不思議なドアを見つける。それは“もうひとつの世界“への入口、そこにはコララインの願いを何でも聞 いてくれるボタンの瞳をしたパパとママがいた。やがて現実の世界のパパとママが消える事件が起き・・・
・コララインとボタンの魔女 3D@ぴあ映画生活
2010年07月13日
■26. 4匹の蠅
71年、イタリア原題:QUATTRO MOSCHE DI VELLUTO GRIGIO
製作:サルヴァトーレ・アルジェント
監督:ダリオ・アルジェント
脚本:ダリオ・アルジェント
原案:ルイジ・コッツィ、マリオ・フォグリエッティ
音楽:エンニオ・モリコーネ
撮影:フランコ・デ・ジャコモ
出演:マイケル・ブランドン、ミムジー・ファーマー、ジャン・ピエール・マリエール、フランシーヌ・ラセット、バッド・スペンサー
今まで一度もソフト化されていない、ダリオ・アルジェントの幻の傑作、ということで
ちょっぴり期待しすぎて観に行ってしまった。
'73年に日本公開以来、37年ぶりの劇場公開。
『サスペリア』以前のアルジェント、ということでファン必見の作品、ではあるのだけれど
この作品は大人しめの印象。ちょっと眠くなってしまった・・・。
ホラーというより、サイコ・サスペンス。
今見るからこそマッタリ気味に思えるけれど、
当時に見ていれば全然印象が違ったのだろうな、と。
アルジェントならではの強引さとか私は嫌いじゃないし
まあ、もっと勢い良くかっ割いたりとか、『サスペリア』みたいな作品を期待してしまっただけに
ちょっと物足りなくはあるかなあ。
ストーリー・・・事件の真相に迫ろうとした人間が次々と殺害され、被害者の遺体から眼球を摘出して網膜を調べると、そこには ”四匹の蠅” を思わす奇妙な黒点が浮かび上がる。ロベルトは殺人魔との対決を決意。拳銃を握り、暗闇に身を潜めて真犯人との対峙を待つ・・・
2010年07月09日
■25. ガールフレンド・エクスペリエンス
'09年、アメリカ原題:The Girlfriend Experience
監督・撮影・編集:スティーブン・ソダーバーグ
製作:グレゴリー・ジェイコブズ
製作総指揮:トッド・ワグナー、マーク・キュバーン
脚本:ブライアン・コッペルマン、デビッド・レビーン
サーシャ・グレイ
チェルシークリス・サントス
クリス フィリップ・アイタン
フィリップマーク・ジェイコブスン
インタビュアーなんと意外だったのが、まるで'80年代のソダーバーグ!のような、『セックスと嘘とビデオテープ』を彷彿とさせる作品だった、ってこと。
ソダーバーグは割といろんな作品を作る、というイメージで、初期のこの代表作を思い起こさせるタイプの作品て、実はそれほどなかった。
一周したのかな?こちらにはこの手の撮り方がとってもよくお似合いだった。いろいろな角度から乱雑にまとめられたビデオのような、この手法はとてもラブリー。インタビュー形式で、彼女の5日間という日常を描きながら、彼女の人生が立体的に浮き彫りになる。
アメリカでは人気を誇る、新進気鋭のAV女優だという、サーシャ・グレイ。彼女にエスコート嬢という役を当てはめる。エスコート嬢とは、高級娼婦。デートの相手が”本当に欲しいもの”を察知して、セックスだけじゃない、いろいろな欲求を満たすのが彼女の仕事だ。
さらには相手が「本当に望むこと」、相手の見当識にすらのぼらない思い、それらを引き出し叶える。そのような思慮を働かせることも、実は仕事のうち。
私はと言えば、興味津々で彼女に見入っていた。その間の77分は、あっという間に過ぎていく。請け合おうじゃないか。端正で隙のない美貌の持ち主である、というよりは、どこかしら完璧さを欠く彼女の風貌。遠目に見た方が美しく見えたり、ふとした表情が不安げに見えたり。不思議なことに、そうした点は、演技以外のところから醸し出されるように思えた。そのままそこにいる彼女という存在が、なんだかとっても興味深くて。
人から何か尋ねられた時に、その答えを誤魔化すような回答ではなく、自分なりに切り崩していくような体当たりぶり。これが何より自分には好ましく思えた。嘘っぽい存在には、誰だって興味を覚えないだろう、というもの。もっと話をしたくなり、相手に興味を覚えるのは、そこに生身の個性をきちんと感じるからなのだろう・・・などと思いながら見ていた。インタビュアーの質問のうち、そんな投げかけ方も、実際あったよね。
上から下まで舐められるようにじっくり検分され、服を着た上での”見た目”ばかりでなく、脱いだ姿のおっぱいの形、さらにセックスの良し悪しについてすら”商品価値”として見られるなんて、一体どんな気分なのだろう?
「人は誰もが批評家だ」。
自分のことを棚に上げ、誰かのことを批評する時、人は誰もが饒舌だ。そして人間は批評の好きな生き物。
映画は、その舞台をマンハッタンに、時期をオバマの就任前の選挙の時にクローズ・アップする。ショッキングなまでの不況がアメリカを襲い、人びとが経済的にも精神的にも不安とストレスを抱えていた時期だ。つまり、今とさほど変わらないが、もっと安定性を欠き、ストレス耐性が低かった、少し前の私たち。
そう思うと、彼女がビジネスに向かう姿はむしろ、頼もしいものにすら思えてくる。ビジネスでの自分の成功を願っていて、そのための日々の努力もする。戦略を考え、自分の立場を考えもする。
だが同時に、失敗も起こる。プライベートでの失敗だ。彼女にとって堅実であったはずの人格学、占いのようなものだが、それが崩れる。(タコの占いの方が当たるよ)
だがおそらく、彼女はより強くなれるのかもしれない。未来の見えない今という時代、自分の二本の足でしっかり立つことは、誰にとっても困難な時代だ。むしろ自分をしっかり見据えること、それは私たち全員、それぞれにとっても同じ境遇なのだ。
ストーリー・・・2008年の秋、オバマVSマケイン候補の大統領選で盛り上がるNYの街角。エリートを相手に1時間2000ドルも稼ぎ出す高級コールガールのチェ ルシー。組織に属することなく、自分でビジネスをコントロールしてきた彼女だが、予想外の人物と出くわすことに・・・
・ガールフレンド・エクスペリエンス@ぴあ映画生活
2010年07月08日
6月の評価別INDEX

ああ、先月のINDEXをまだ仕上げてなかった。
最近、それほどたくさん映画を見てなくて、お恥ずかしいのですが
遅らばせながらUPしよう。
悔やむべきは、スコリモフスキについて、1作も感想が書けなかったこと(悲)。
でもでも、新作映画をほったらかして、観に行った甲斐がありました。
『アンナと過ごした4日間』ほど自分の好みとは言えないけれど、勢いが良く、若くて、情熱たっぷりのスコリモフスキ監督。初期の作品群でした。
てなワケで、評価別INDEXです。




























★★★★★
(特になし)
★★★★
・告白 ・・・4.8
・手をあげろ! ・・・4.5
・不戦勝 ・・・4.2
★★★
・身分証明書 ・・・3.9
・あの夏の子供たち ・・・3.9
・四匹の蝿 ・・・3.4
・鉄男 THE BULLET MAN ・・・3.3
以上
好き嫌いのみで判断し、作品の完成度とは関係ないものとします。
評価は人の数だけあります。
2010年07月07日
アメリカ西海岸 〜グランドキャニオン、ルート66

この回で、アメリカ旅行記ももうおしまい。
トリはグランドキャニオン。
UPしてる写真は、iPhoneで撮ったものなのだけど、我ながら結構よく撮れてると思ってたのね。でも、グランドキャニオンの写真だけはちょっとイマイチでした。
この日、時折雨が降ってて、湿度も高かったせいか、夕日の時刻になっても霧がかってたのね。
でも、雨もすぐ止んだし、この日一日だけ。旅行中はずっとカラっとしたいいお天気。
帰りの飛行機で、成田上空を通るちょうど到着前に、
機内が揺れて、機長からのアナウンスが「梅雨前線を通過します」とあって、
その時ようやく、「そう言えば日本は梅雨入りしてたんだっけ」、なんて思い出しました。
毎日蒸し蒸しして、グズついた雨だもんね。
そうそう、グランドキャニオンの後に、ルート66をちょこっとだけ通って、
ラスベガスに向かったんですよ。

ルート66、セリグマンのお店。
もっと時間があったら、ルート66の標識も欲しかったなあ!
どうやって空港通るの?みたいなでっかい標識を手土産にして、部屋に飾るの(笑)
ルート66って言うと、映画好きは何を思い浮かべますか?
ありすぎて思いつかない?
とりあえず、帰って見返したのは『カーズ』だったよ


ホラー映画にたくさん出てくるのよね。
で、「ひゃほー、これから悪いことが起こるゼイ!」って喜ぶの。
そうそう、ラスベガスの夜は、すっごい満月だったな!
あんなデカイ満月は久しぶりに見た。
東京はあんなに大きい満月だったのかなあ?・・・
疲れてヘトヘトだったけど、プライムリブのでかいステーキを食べたよ。
(それでもアメリカ人にゃハーフサイズ)
(業務連絡。ケイさん見てるー?名刺無くしちゃった。メールくださいな
)2010年07月06日
■24. ザ・コーヴ
'09年、アメリカ原題:The Cove
監督:ルイ・ホシヨス
製作:フィッシャー・スティーブンス、ポーラ・デュプレ・ペスマン
脚本:マーク・モンロー
出演:リック・オバリー、ルイ・ホシヨス
正直、自分は捕鯨は賛成派だったし、C.W.ニコルの本など読んで、「捕鯨は日本の文化」と思っていたんですよ。
この作品、見てから判断しよう、というつもりで映画館に向かったけれど。
あの衝撃的な映像を見てしまうと、映画の是非を問う以前に、感情的になってしまうのも分かる気がした。
これがシー・シェパードによるものであろうとなかろうと、
あの真っ赤に変わる海の映像を見てしまうと、その残酷さに反吐が出るぐらい、目の前が真っ暗になり、どんよりした気分になってしまった。・・・というのがまずは第一の感想。
そうした不快感はもちろん、ある程度予想はできたとは言える。でもこの作品の場合、それ以前に「とりあえず見なくちゃ」、という気分にさせられたのは確か。
そんな気分の後押しになった理由は主に、
上映反対を唱える、「主権回復を目指す会」が行ったこと。これだった。
先月、公開に先立って、東京と大阪での上映が中止になったというニュースが入ってきた。予定していた、渋谷シアターNやシネマート六本木&心斎橋での上映がなくなった。
(実は『靖国 -YASUKUNI-』に続いて二度めとは言え、)
アカデミー賞の長編ドキュメンタリー作品賞、サンダンス映画祭で観客賞まで取った作品が、当事国の日本で見れないなんて??
たかが右翼の街宣活動のために、表現の自由が脅かされるなんて、冗談じゃなーいっ。
これ本当に日本という国なんだろうか?って正直、愕然とした気持ちになった。
もちろん、太地町のイルカ漁や捕鯨問題を扱った、ということで、自分にとっては関心の高い問題でもあったし、アカデミーで賞を取ったニュースを聞いたときは、驚くと同時に見なければ、なんて思っていたけれど、「何が何でも是非見なくちゃ!」という気分にさせられたのは、そんな反対運動のせい。
この情報社会に、そうまでして隠しておきたいことがあるなんて、それっていったい何なの!?って。
映画としては、面白く見れるものだった。
論点がどんどん大きくなっていくところもあるし、避難したくなる部分もある。
この映画は「編集の妙」、そう言われるのも仕方がないだろうと思う。
その編集の仕方によって、日本人バッシング、と受け取るのもある種、当然だ。
捕鯨についてといよりも、はじめからイルカ漁について扱っていて、イルカを私たちが食べている、などと初めて耳にするようなことがあって驚愕する。
見てから判断、などと言うけれど、正直、これを見て人は冷静に判断出来るんだろうか?という思いが、今では大きい。
あと、撮影方法の是非を問うなんて、全く論外でしょう。
撮影禁止、侵入禁止とされている部分に撮影クルーが踏み込んでいった、というところで、日本人が反対すればするほど、
ドキュメンタリーなんだから当然だし、むしろこのジャンルとしてはかくあるべき、という意見の人が多いだろう。
(禁止なんかされればされるほど、見たくなるのは人として当然ですよ!)
映画として面白いか?と訊かれたら、「もちろん、面白いですよ」と私だったら言いますね。
「プロパガンダ映画か?」と訊かれたら、「そうです」と答えます。
この映画のヒットによって、圧倒的に不利に回ったのは、日本と太地町であることは間違いない。
それにしても、調査捕鯨の広告担当の、「いつ、どこでこれは撮られたものですか?」
と質問で切り返すあの答え方、あの瞬間に、
「彼は知っている。分かっていながらやっていることなのだ」、というのが露見してしまうのだった。
そこで改めて、この問題の深さを感じてしまう。
「主権回復を目指す会」の西村修平のインタビューは、UPLINK社長、浅井隆の日記に今週末(7/6現在)、インタビューが載るとのこと。
ザ・コーヴ上映館はコチラです。
このリスト、ことによると、「信頼できる映画館」というものに、
そのままなった感が。
東京在住としては、「シアター・イメージフォーラムに今後も通うぞ!」という気持ちを、ますます強くするばかりなのでした。
2010年07月04日
アメリカ西海岸 〜アンテロープキャニオン、モニュメントバレー

さて。お次は、ナヴァホ民族の居留区にある、アンテロープキャニオン。
ナヴァホ居留区は、合衆国から民族に土地が与えられた場所。
ここの法律もまた、ナヴァホ独自のもので統治されているので、
この居留区ではアルコール販売は禁止されていたりします。
かつて、アメリカ白人からアルコールを与えられ、そのために寝過し、命を落としたナヴァホの人たちがたくさんいるそうで。今は禁止になってしまったそうです。
アンテロープキャニオンには、ナヴァホの車で向かいます。
トラックの荷台をとっ払って椅子を置いたオープンスペース。
車を進める場所も、干上がった川の底。
車は酷い揺れ、砂埃が舞い、顔が埃だらけになります。
着いた場所は、水の浸食で不思議なほどに美しい砂の宮殿。光がその間からこぼれると、何とも言えない幻想的な美しさ。
写真も素人だと上手く撮れないのですが、
ナヴァホの人たちが陽気に手伝ってくれます。
ここは、『デューン 砂の惑星』などにも使われた場所。
ここはとっても印象深くて、私の心にしっかり刻まれました。

こちらは、モニュメントバレー。
ホテルのベランダから見た、朝日の風景です。
このモニュメントバレーもまた、映画にたくさん使われた場所です。
西部劇のそれも、「ジョン・フォード・ポイント」なんて呼ばれる場所もあるんですよ。『駅馬車』そのまんまの場所が!

雄大な景色で、ここも私の大好きな場所になったよ。
私より、西部劇の好きな人に、もっともっと感動する場所かも!?
2010年07月02日
アメリカ西海岸 ザイオン国立公園〜ブライスキャニオン国立公園
ヨセミテに二泊して翌日。国内線でサンフランシスコから、ラスベガスまで移動しました。
次に向かったのは、ザイオン国立公園。
ユタ州にある、赤く侵食したサンドストーンの美しいザイオン渓谷。
シャトルバスに乗って、テンプルオブシナワバまで。
湖のほとりが美しい場所です。
「ザイオン」という名前で思わず思い出すのは、
キリスト教だったり、
ローリン・ヒルの息子の名前だったり。(『to Zion』ていう曲があったよね!?)

こちらは、ブライスキャニオン国立公園。
朝日の直前の姿。
朝日自体は、赤くて綺麗、というほどでもないの。
なんでも、湿度の高い日本なんかだと、赤い朝日や夕日になって美しい景色だけれども、
アメリカだと夕日も朝日も黄色っぽいんだって。
カラッとしていて湿度も低く、日中過ごしやすいのはいいんだけれどね。
朝日それ自体よりも、渓谷に影が出来る、
その陰影を楽しむ方が面白い。

こちらはブライスキャニオンの、ナバホループトレイル。
ブライスキャニオンは標高が高く、2400mもあるので、
上りの山道では、思ったよりずっと息が切れます。

でも山の空気は、
とっても美味しかったよ。

けなげに咲く花。

